2018/07/11

池田ハル 個展「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.1- 2, ~あの街のカフェ・アヌーシュカで@福岡





池田ハル 個展「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.1

~あの街のカフェ・アヌーシュカで - 門司港
会期:2018年8月10日(金)~14日(火)
会場:門司港・太陽新海運ビル206号室
北九州市門司区西海岸1-4-16-206

JR門司港駅より徒歩5分

http://www.halnote.com

時間 12:00~18:00(会期中無休)

新作版画とリソグラフポスター書籍の展示販売

★最終日は17時まで

★毎日在廊の予定です




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池田ハル 個展「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.2

~あの街のカフェ・アヌーシュカで - 警固
会期:2018年8月16日(木)~18日(土) 初日15時オープン
会場:Bar スゴロクモーター
福岡市中央区警固2-15-19

Tel. 092-732-3838
時間:18:00~翌3:00(会期中無休)

リソグラフポスターと版画作品の展示販売

★ワンドリンクオーダーをお願いします

★初日のみ在店させていただきます







 この度の豪雨により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く復興が進みますように、穏やかな日々が戻りますように。




池田ハル 個展「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.1- 2, ~あの街のカフェ・アヌーシュカで@福岡



『ぼくたちの小鳥は奇妙な宇宙の薄明かりの中を今日も漂っている。
架空の煙と思い出の間を、よろしければご一緒にいかがですか?
あの街のカフェ・アヌーシュカで。』




 わたしの生まれ育った町、福岡・門司港にてはじめての個展を開催させていただきます。海岸沿いの築80年のレトロな建築、太陽新海運ビルの一室にて、素敵な雑貨店店主の皆さんと出会い、ここで展示をしたいと思いました。子どもの頃からよく知っている界隈でもあり、漫画「裸のアヌーシュカ」の中にも主人公の幼少期として登場します。貿易で栄えた街、門司港は様々な国から訪れる人々で賑わい、またいつでも旅立てる様な大らかな空気が流れている様に思います。夏休みの帰省時に、旅の途中に是非お立ちよりいただけましたら幸いです。  



 そしてもう1つ、福岡市内の警固町・Bar スゴロクモーターさんでも個展を開催させていただくことになりました。お世話になりました皆さんが集う素敵なお店で、展示ができる事とても嬉しく感謝しています。3日間ではありますが、リソグラフのポスター新作を中心に展示・販売をさせていただきます。福岡・北九州でははじめての展示です、是非お越し下さい。



 2018.8.11  池田ハル

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「裸のアヌーシュカ 」 解説・中山亜弓(タコシェ代表)



 池田ハルの初単行本「裸のアヌーシュカ」の”アヌーシュカ”は、映画監督ジャン=リュック・ゴダールと、女優アンナ・カリーナが1964年に設立した映画製作会社「アヌーシュカ・フィルム」に由来するという。妻であり、監督作品のヒロインであり、ミューズでもあるアンナの愛称“アヌーシュカ”を冠したネーミングは、ゴダールの女神信仰とともに、カップルの若さ、そして若者たちが変革を夢見た五月革命前の空気を伝えてくれる。そしてこの作品も、タイトルに違わず、初々しくも、女性アーティストやヌーヴェルヴァーグへのオマージュに満ちている。

 また、”裸の~”は、同時代に誕生した日本のサイケデリック・ノイズ・バンド、裸のラリーズ Les Rallizes Dénudésに通じ、ノイズを発するギターのイメージが作品のところどこにインサートされており、パラレルな世界がタイトルに凝縮されている。

 本作は、一般的な漫画のコマ割りとは異なり、送り穴のついたフィルムの枠が複数ページを横断していることもあれば、1ページまたは見開きページを分割せずに使う、大胆な構成を多用しながら鉛筆で描かれている。さらにタイプライターの文字とレタリング、手書き文字、教科書体のフォントが混在するように、異なる手法や表現を紙面に同時に盛り込み、映画×漫画or音楽、漫画×BD、イラストレーション×漫画etc.のモンタージュが試みられている。

 思いおこせば、私が働く自主制作本やジンを扱う書店タコシェに、イラストレーターの彼女が初めて現れたのは90年代のことである。漫画雑誌ガロのアンテナショップとして開店した、自費出版物を中心に扱う書店に、同人誌に続いて、セルフプロデュースのポストカードやTシャツまで納品してくれたのだが、活動初期から、彼女の中ではzineもクラフトもモードもひと続きで、イラストやコミックの一部を切り出してグッズを作るのではなく、キャラクターたちはあらゆるメディアに最初からユニヴァーサルに存在していたのである。それでもって、たとえばTシャツなら、それを着る人の体や動きが加わって完成するような、余白や”間“が予め描かれていたのだ。

 日本とフランス、映画とコミック、デュアルな要素を織り成しながら、多くを語らずグラフィカルに展開する「裸のアヌーシュカ」もまた、読者の解釈や想像力に多くを委ねた作品である。舞台となるサン=ピエール荘の住人たちは、それぞれがモードや文学、映画のアイコンのようで、読者の映画や音楽体験を通して増幅し、何通りにも解釈できる仕組みになっている。

  10年以上の年月をかけて、キラ星のように散りばめられたイメージは、最後に日常の光景へと辿りつく。作品の下敷きになった「気狂いピエロ」が海と太陽がまじった景色へ行き着いたように、原点へと帰着する。本作の幼女Nanaは、アンナ・カリーナが「勝手にしやがれ」の中のヌード役のオファーを断ったのとは真逆に、衣服を脱ぎ、モードからも過去からも解放され、まどろみの中で日常へと戻る。そして次はアヌーシュカの番なのだ。最後に学校へ通うようになった彼女がみつめる先にある景色はーー? 
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 ハサミ越しのアンナ・カリーナの眼差しにはじまり、少女の眼差しに終る原点回帰。ここから、再びこの作家がどこに旅立とうとしているのかを、見守りたい。


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追記:

 漫画「裸のアヌーシュカ」発売から1年を経て、一部再構成された展示でもあります。会期中は単行本やZINEも販売いたします、どうぞ手に取ってみてください。


 また「解説」をお願いしました中山亜弓さんの了解を得て上記をこちらのページへ転記いたします。



とても楽しみです!




Show◎
Hal Ikeda's「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.1@Mojiko
◎2018.8.10(Fri)〜8.14(Tue)
◎12:00〜18:00pm *the last day until 17:00pm
@Mojiko, Taiyou Shin Kaiun Building


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Show◎
Hal Ikeda's「CAFÉ ANOUCHKA」Vol.2@Kego
◎2018.8.16(Thu)〜8.18(Sat)
◎18:00〜3:00am *on the first day open at 15:00pm
@Kego, Sugoroku Motor

池田ハル 公式サイト
http://www.halnote.com

お問い合わせ・mail halikeda08@gmail.com

イベントの詳細はSNSをご覧ください。
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 (c) Hal Ikeda 2018



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